ヒュグリの国のりんごの話

SOSUアシスタントとして働く元ナースから見たデンマーク

【デンマーク】訪問介護の1日の流れ

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こんにちは、りんごです。

今日は、私が働いている訪問介護の1日の流れについて書いてみたいと思います。

 

勤務時間

朝は7時30分出勤です。

勤務時間は、それぞれの雇用形態によってかわるので、終わる時間は人によって違います。

 

私は日勤のみ、週35時間勤務で働いています。

なので、勤務時間は、朝7時30分~14時30分までです。1日7時間勤務×5日間です。

 

拘束時間が日本と比べてかなり短いですよね。実は休憩時間(30分)が勤務時間に含まれているんです。

国家公務員の人たちの、休憩時間の規定は違うんですが、私たち地方公務員(自治体)は休憩時間も勤務時間に含まれます。

なので拘束時間が勤務時間となります。

 

3交代勤務

訪問介護は24時間対応しているので、夜勤もあります。

デンマークでは基本的に3交代勤務で、日勤、準夜勤、夜勤と分かれています。

 

準夜勤は15時~23時まで、夜勤は23時~7時30分までです。

 

私の職場では、希望する人以外は3交代はしません。準夜勤専門、夜勤専門の職員がいるんです。

日本のように、日勤→夜勤→準夜勤というような不規則な勤務は希望しない限りはありません。

勤務間は最低11時間はあけないといけない、というルールもあるので、日本よりは、不規則勤務をしている人でも楽だと思います。

 

1日の流れ

では、私の1日のスケジュールを書いてみたいと思います。

SOSUアシスタントの1日 7:30  出勤:申し送りはなく、各自タブレットなどでスケジュールチェック
7:40  移動:車もしくは、自転車
7:50  Aさん宅にて、点眼の介助
8:10  Bさん宅にて、血糖チェックとインスリン注射     
   そのまま起床介助
9:20  Cさん宅にて、弾性ストッキングの着用介助
9:35  Dさん宅にて、起床介助、入浴介助
11:00 Eさん宅にて、排泄介助
11:30 Fさん宅にて、内服確認
11:45~12:15 休憩
12:15~12:30 会議:その日の利用者さんの問題点などについて話し合う
12:30~13:00 会議:SOSUアシスタントと看護師とでのミーティング
13:10   Gさん宅にて、服薬管理
14:00 Dさん宅にて、排泄介助
14:30   勤務終了

 

私の1日はこんな感じです。

私はSOSUアシスタントなので、医療行為もしています。訪問時間も短いものは10分程~1時間半と、利用者さんによってかなり違います。

 

SOSUヘルパーだと、医療行為はなく、掃除や食事準備が多くはいっています。

 

記録について

SOSUアシスタント・看護師はタブレット、SOSUヘルパーはスマートフォンが支給されていて、共通の電子カルテのようなアプリが入っています。

このアプリで、1日のスケジュール、利用者さんの訪問内容、服薬内容、疾患・既往歴など、ほぼすべて確認することができます

 

電子カルテのようなシステムなので、もちろん記録も書くことができ、訪問介護に携わる人は全員見ることができます。

なので、基本的に申し送りはなく、何かあれば記録に残します

 

福祉用具の申し込みやVisitator(介護認定調査員)との連絡もこの電子カルテ内で可能です。

看護師とSOSUアシスタントは、内服内容についても細かく確認することができ、医師との連絡もこの電子カルテ内で行います。

利用者さんの薬の注文も、ここから行うことができます。

 

さいごに

日本と比べてどうでしょうか?

仕事内容は、私が日本で訪問看護師として働いてた時とあまりかわらない気がします。

ただ勤務時間が短く、福祉用具が充実しているので、身体の負担はかなり軽くなりました。

そして記録はすべては電子カルテで完結するので、効率的だと思います。

 

SOSUアシスタントとして働く、私の1日の流れを書いてみました。